湯河原の梅林 その2

  • 2020.04.09 Thursday
  • 10:00

コロナウィルスの影響でモナリザは現在、通常活動を自粛しております。

そこで会員の皆さんを元気づけるために会員限定の通信講座を開始しました。

自宅で制作している作品を写真に撮って、疑問点や悩んでいる事を文章で添

えてメールで送って下さい。講師の浅野がメールでアドバイス、講評します。

 

さて、悩める会員さんからの相談メールが届きました。

このブログで通信講座のやり取りを紹介していきたいと思います。

 

***************

先日は御指導をいただき、ありがとうございました。
梅林の絵を描き直しました。
全体的に落ち着いた感じになったように思いますが、梅林の下のオレンジと
黄色の部分が右あがりになったのが気になりました。
(水で落としましたか、オレンジの線が残りました。)
左手前の梅の木をびしっと決めようと力が入って線がかたくなったかなあと
も思います。お時間のあるときにアドバイスをいただけると有り難いです。

 

 

***************

講師からの一言アドバイス。

 

梅林の絵を描き直しました。
全体的に落ち着いた感じになったように思いますが、梅林の下のオレンジと
黄色の部分が右あがりになったのが気になりました。
(水で落としましたか、オレンジの線が残りました。)
左手前の梅の木をびしっと決めようと力が入って線がかたくなったかなあと
も思います。
 
色は鮮やかになりました。丁寧な仕事も増えてしっかりした画面のように見えます。
気合も感じられますがそれが気負いになって画面全体が硬い印象です。
形の捉え方も観念的でデザイン的になって見えます。構図も平面的で奥行き感を感じません。
梅の咲く日本の春の雰囲気が感じられず部分的なテクニックや指摘された色彩の修正しか見
えて来ません。
大切なのは湯河原に梅を見に行った時、ご自分で感じた感動を表現することです。
旧作ではそれを感じる事が出来ましたが新作ではアドバイスされた事を注意して、より上手
く描こうという意識しか感じられません。写真を資料として参考にしながら制作されている
のだと思いますが旧作では写真を見ながらその時のことを思い出しながら描いていたのでは
ないでしょうか。それが新作では写真はただの資料になって事務的な作業として形の違いを
見たりしているだけで無感動です。
アドバイスをした箇所は上手に修正しているのでそういう意味では優等生ですが、
新作は優秀なロボットが描いたようで絵を描くための大切なものが失われています。
普段のあなたは、よく笑い、会話も機知に富んでいて周りを明るくしてくれます。
真面目で集中力もあり自分が納得するまで同じテーマの作品を何枚も描くほどのこだわりも
ある方です。そのこだわりとは自分の感動したことに直接繋がっていて今回のような作業重
視の作品ではないはずです。
では、なぜ今回は真面目に描いたにも関わらず1枚目には描かれたいた感動を表現できなか
ったのか。
全部コロナウィルスが悪いんです!
家にいる時間が多くなったりそれによりストレスがいつの間にか溜まって感動する事に鈍感
になり始めているのではないでしょうか。
お宅の窓から何が見えますか?
殺風景なお向かいの屋根と駐車場ですか?
電信柱と東京電力の電線ですか?
1日に数回、窓を開けて美しいものを見つけて下さい。
その殺風景な窓越しに・・。
雨が降れば景色が変わる。夕日になれば景色が変わる。夜になれば景色が変わる。
子供の声が聞こえれば景色が変わる。電線に鳥が留まれば景色が変わる。
あなたの凄いところは、ご自分にとっての美しいものを見つけるのが上手なところだと思っ
ています。審美眼というやつです。
今回は細かい箇所をいろいろ指摘するよりも新作と旧作、そして自分の記憶の中の感動をもう
一度比べて判断するのが一番良い方法だと思います。
完成した新作にあなたにとっての感動と美しさが表現できていますか?
新作
旧作
*****************
相談者からの返信
ご指摘いただいたこと、自分でも少し感じていたように思います。
なぜ前作には躍動感が感じられて、直した絵には感じられないのか、もやもやしていました。
かたい感じも線が直線だからかなあと技術的なことに終始してあれこれ考えていました。
(技術的にも未熟なので力が入って自然体で描けないこともあります。)
リラックスしてワクワクしながら描いた絵と、失敗しないようにここはこうしてと思いながら
描いた絵の違い、私の姿勢が出てしまうのですね。
絵を描くことに成果を求めて、色や構図ばかりに入りこんでいたありようが見えたように思います。
「感動したことを表現する」ことをもう一度心にとめたいと思います。
ありがとうございました。
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